アロマテラピー、アロマセラピーを教えるスクールはたくさんあります。 アロマセラピースクールVert Mer(ヴェール・メール）でも「アロマテラピー」「アロマセラピー」を教えてきました。 ただ・・・アロマ（芳香）+セラピー（療法）ということもあり、アロマセラピーは「セラピー」を教えるスクールです。 人の身体、心、魂、思考、オーラ、チャクラ、気、丹田などなど・・・セラピーが扱う分野は多岐に渡ります。 その一つのツールとしてアロマ（芳香）を使うのがアロマセラピーです。

これまでアロマセラピースクールとして、アロマセラピーを教えていて果たしてアロマについて、 セラピーについてちゃんと伝えられているだろうか？という疑問が湧いてきました。 アロマ（芳香）の源泉としてVert Merでは精油を使います。 まずは、セラピーのツールである精油をもっときちんと伝えたい。 そして「精油に詳しいアロマセラピスト」を輩出することがVert Merの役割ではないか。と考え至ったのです。 そう言った理由から【精油に特化した】レッスンを展開していくことにしました。

●精油の化学成分と薬理作用
○精油の心理作用
●精油の伝統的な使われ方とメッセージ
○精油のブレンド
●精油の持つ多面性の理解○精油の利用方法の可能性

このような視点で精油を見ていくことで、単にセラピーに終わらないアートや教育などにも活用できる素晴らしいツールであることを理解しいただけると同時に、 学んだ人たちの手でいかようにも広がりを作ることが出来ることに好奇心と楽しみを見出していただきたいと考えています。 私は、このようなレッスンを通じて「精油は自由である」ということを実感し精油の自由に憧れと寛容を感じるのです。 そしてそれこそが、【アロマセラピーの本質】ではないか。と考えるのです。

私たちが頭痛や風邪、鬱や不眠などで処方される薬品の大元となる成分の８割以上が、植物から採られる成分です。 つまり、私たちは長い間、植物の持つ力によって病気や不調から助けられてきているのです。

そしてアロマセラピーで使う「精油」は、芳香植物（ハーブ）の葉、花、果皮、種子、根、樹脂、幹などそれぞれの部位を水蒸気蒸留法や圧搾法、 あるいは溶剤抽出法といった手法で「芳香成分」を採油したものです。 植物の各部位から採られた精油は、それぞれ様々な「芳香分子」を含み、それらには固有の薬理作用があり、香りを発するだけでなく、 私たちの体内、脳、また皮膚にそれらの作用を及ぼしてくれるのです。 そのような精油の持つ作用は、私たちの免疫力、ホルモンバランス、神経バランスを整えてくれます。 さらに、アロマセラピーの特徴的な作用は、嗅覚を使う点にあり、嗅覚から入った刺激は、感情、記憶、イメージを呼び起こし、 それらが心地よさを生み、心や身体に豊かさと余裕をもたらします。それは、とても個人的で、誰ひとりとして同じものを持ちません。 この「個性」がアロマセラピーの特徴であります。

精油の持つ固有作用、特有の作用と、個人が持つそれぞれの個別作用が相乗効果として作用する。 これがアロマセラピーの最大の魅力であり、価値であると考えています。

アロマセラピーで重要な「精油」は、ボトルに入った液体ではなく、エッセンシャル（本質の）オイルとも呼ばれ、植物が持つ大切な命です。 それぞれの植物がなぜそのような芳香分子を持つに至ったのか？その背景を知り、考えることで、植物やその精油の役割をさらに深く理解できます。 このような学びの中で、地球上に生きる生命は全てが助け合い、全てが譲り合いながら存在していることに気づくのではないかと思うのです。

精油を深く学ぶことで、ホリスティックセラピーと言われるアロマセラピーの、ホリスティックとは何なのか？ということを考えられるアロマセラピスト、 アロマインストラクターを輩出したいと考えています。